2011年04月11日
一日1回投与の吸入ステロイド「オルべスコ」
吸入ステロイド喘息治療剤「オルベスコ」
今年の1月に吸入ステロイドの気管支喘息における小児の用法・用量の追加承認が得られました。
しかし、以前は112吸入なんと、最小投与量の場合は4カ月と使用期限も長くなり、なかなか処方しにくかったです。
今回4月から56吸入の新規格が発売され使用しやすくなりました。
「オルベスコ」は、合成ステロイドであるシクレソニドを主薬としており、既に成人用としては世界59ヵ国、小児用としては16ヵ国で承認されています。(2011年1月現在)
主薬であるシクレソニドの薬理学的および薬物動態学的特性により、肺内に長時間滞留し、また、薬剤の肺内到達率も約52%と非常に高いことから、成人・小児共に1日1回の投与で高い有効性を示します。
肺で活性化される局所活性化型の吸入ステロイド剤であり、薬剤の口腔内付着率が低いため、吸入ステロイド剤で発現しやすいとされている口腔咽頭部の副作用軽減も期待できます。また、経口吸収率が低く、血中移行してもタンパクへの結合親和性が高いことから、成長抑制や全身性副作用発現のリスク低減も期待できます。
私は、この薬はとってもいい点は2点!!
①一日1回投与でいいこと。
一日2回はなかなか継続が難しい。どんなにいい薬でも内服できなければ効きませんし・・・。
②副作用が少ないこと。
長期投与しなくてはなりませんので、この点はとっても重要です。
喘息管理はとっても大変ですが、薬の進歩とともに安定してきていると思います。
喘息の子供さんたちが安定して生活できるように少しでも力になれたらうれしいですね。

今年の1月に吸入ステロイドの気管支喘息における小児の用法・用量の追加承認が得られました。
しかし、以前は112吸入なんと、最小投与量の場合は4カ月と使用期限も長くなり、なかなか処方しにくかったです。
今回4月から56吸入の新規格が発売され使用しやすくなりました。
「オルベスコ」は、合成ステロイドであるシクレソニドを主薬としており、既に成人用としては世界59ヵ国、小児用としては16ヵ国で承認されています。(2011年1月現在)
主薬であるシクレソニドの薬理学的および薬物動態学的特性により、肺内に長時間滞留し、また、薬剤の肺内到達率も約52%と非常に高いことから、成人・小児共に1日1回の投与で高い有効性を示します。
肺で活性化される局所活性化型の吸入ステロイド剤であり、薬剤の口腔内付着率が低いため、吸入ステロイド剤で発現しやすいとされている口腔咽頭部の副作用軽減も期待できます。また、経口吸収率が低く、血中移行してもタンパクへの結合親和性が高いことから、成長抑制や全身性副作用発現のリスク低減も期待できます。
私は、この薬はとってもいい点は2点!!
①一日1回投与でいいこと。
一日2回はなかなか継続が難しい。どんなにいい薬でも内服できなければ効きませんし・・・。
②副作用が少ないこと。
長期投与しなくてはなりませんので、この点はとっても重要です。
喘息管理はとっても大変ですが、薬の進歩とともに安定してきていると思います。
喘息の子供さんたちが安定して生活できるように少しでも力になれたらうれしいですね。
Posted by
大津の町の小児科医
at
13:09
│Comments(
2
) │
病気のお話
この記事へのコメント
ちびすけはこのオルベスコ使ってます。長女はキュバールを使い終われば、オルベスコに切り替わります。毎日になるので、少ない回数だと、バタバタしなくていいので、本当に助かります。
Posted by ゆしまmama at 2011年04月11日 14:07
ゆしまmamaさん
そうですね。ステロイド吸入だけでも、フルタイド、キュバール、オルベスコなどたくさん種類があります。どれも特徴があります。
一日1回は、続けやすいので現在他の吸入を使用されている方とも相談して対応したいと思っています。
管理大変ですが、がんばりましょうね。
そうですね。ステロイド吸入だけでも、フルタイド、キュバール、オルベスコなどたくさん種類があります。どれも特徴があります。
一日1回は、続けやすいので現在他の吸入を使用されている方とも相談して対応したいと思っています。
管理大変ですが、がんばりましょうね。
Posted by 大津の町の小児科医
at 2011年04月11日 22:06
