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2013年06月23日

ヘルパンギーナとは?

こんばんは。
皆さんは週末はどのようにすごされましたか?
元気に過ごせたでしょうか?
この時期は、いわゆる夏風邪が流行していきます。
「幼稚園から帰ったら急に発熱して、でもそこそこ元気です。ちょっとのどがいたそうですが・・・・」
こんな会話が多い時期になっています。

「救急でヘルナンチャラ・・・・っていわれました。」とか
結構言いにくい病名、ヘルパンギーナ。夏風邪の代表格です。
国立感染症センターの説明をもとに確認してみましょう!


ヘルパンギーナ(Herpangina )

発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性発疹を特徴として、夏期に流行する小児の急性ウイルス性咽頭炎であり、いわゆる夏かぜの代表的疾患です。

疫 学 

我が国では毎年5 月頃より増加し始め、6~7月にかけてピーク を形成し、8月に減少、9~10月にかけてほとんど見られなくなります。
国内での流行は例年西から東へと推移します。患者の年齢は4歳以下 がほとんどであり、1歳代がもっとも多く、ついで2、3、4、0歳代の順となります。

病原体
 
エンテロウイルスが主の原因ウイルスです。
 エンテロウイルス属の宿主はヒトだけで、感染経路は接触感染を含む糞口感染と飛沫感染 で、急性期にもっともウイルスが排泄され感染力が強く、回復後にも2 ~4週間の長期にわたり便からウイルスが検出されます。

臨床症状
 2~4 日の潜伏期を経過し、突然の発熱に続いて咽頭粘膜の発赤が顕著となり、口腔内に径1~2mm ほどの紅暈で囲まれた小水疱が出現します。
ヘルパンギーナとは?

小水疱はやがて破れ、浅い潰瘍を形成し、疼痛を伴います。
発熱については2 ~4 日間程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失します。
発熱時に熱性けいれ んを伴うことや、口腔内の疼痛のため不機嫌、拒食、哺乳障害、それによる脱水症などを呈する ことがありますが、ほとんどは予後良好です。
 
治療・予防
 
通常は対症療法のみであり、発熱や頭痛などに対して解熱剤などを用いることがあります。
時には脱水に対する治療が必要なこともあります。
 
特異的な予防法はないが、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどである。

(国立感染症研究所感染症情報センター 参照)


基本的には、心配のいらない病気ですが、口の痛みが出現するケースが多く、塩分の多い食べ物などしみやすい食事は避けたほうが無難でしょう!
また、きわめて稀ですが、髄膜炎などの症状が起こるケースは否定できないので、症状の変化、急に嘔吐し始めた、ボーってするなど状態の変化がある場合は早めに相談してくださいね。

来週も素敵な1週間でありましょうように。
私は、明日の看護学校の勉強を頑張りたいと思います・・・・・(涙)

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Posted by 大津の町の小児科医 at 20:41 │Comments( 2 ) 病気のお話
この記事へのコメント
お久しぶりです!!みなさんお元気ですか?
滋賀県が懐かしいです。

こちらでは、水いぼになってプール入れないとか良く聞くのですが、水いぼって、どんなんで人にうつるんですか!?
水いぼについても良かったら教えていただけたら助かります♪
Posted by たありママ at 2013年06月24日 18:21
久しぶりですね!元気ですか?
7月の連休に越前、芝政に行くんですよ(笑)。本当に懐かしい。

水いぼ、基本的にプールは問題ないです。ただ、水疱の中に、ウイルスが詰まっているので、つぶしてその手で、こすったりした場合、広がります。ですのでタオルなどの共有が感染の原因です。
また、詳しくブログに書こうと思います。

元気そうでよかったです!
また書き込み待っています
Posted by 大津の町の小児科医大津の町の小児科医 at 2013年06月24日 22:05
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