姿を消した“半ズボン少年”

大津の町の小児科医

2011年05月31日 07:33


姿を消した“半ズボン少年”

昔は小学校にはクラスで一人くらい、必ずといっていいほど“冬でも半袖・半ズボン”という男の子がいましたが、最近は冬どころか夏といえどもひざ丈ほどある“ハーフパンツ”が主流で、ふとももむき出しの、いわゆる“半スボン”の男の子を見かけることはほとんどなくなりました。

また、子どもたちの体操着を見ても、昔は男子は半ズボン、女子はブルマが主流でしたが、こちらも現在では男女共通のハーフパンツが主流となっていますし、学校の制服でさえ丈が長くなる傾向が顕著で、厳密な意味での“半ズボン”を制服としている学校は、およそ全体の2割にまで減っていると言われています。


ターニングポイントは『1993年』


では、半ズボンはいつ、どうして消えていったのでしょうか。

産経新聞の調べによると、子ども服専門店でも1980年代までは半ズボンとハーフパンツの割合が半々程度だったのに対し、1993年頃からは半ズボンが店頭から姿を消しはじめたといいます。

その理由として挙げられているのが、やはり漫画の影響で、サッカーやバスケットボール漫画が人気を集め、さらにはヒップホップ系の音楽の流行などもその流れに追い打ちをかけたのではと推測されています。

また、半ズボンの衰退と時を同じくして台頭してきたのが輸入高級ブランド子ども服。欧米ブランドの子ども服のパンツ丈はファッション性が表現しやすい長めが主流で、“子どもらしさ”よりも“おしゃれ”を重視するファッション感度の高い母親たちが、長めのズボン丈にシフトしていったからともいわれています。

さらにこうした流れに拍車をかけたのが、実は“下着”の存在。昔の男の子といえば“白のブリーフ”が定番でしたが、実は2006年に行われた子ども服専門店の男児の下着購入実態調査(複数回答可)によると、いわゆるブリーフの占めるシェアは49.5%と50%を切っており、トランクス(46.0%)、ボクサーブリーフ(35.0%)といった“丈長下着”が子どもの世界でも定着しています。下着の丈が長くなれば、半ズボンではいわゆる“ハミパン”状態になってしまいますから、下着の丈の長さに合わせる意味でも、半ズボンは消えるべくして消えていったのかもしれません。


テレビの中では“半ズボン”が健在!


ところでテレビの中の登場人物は、こうした現状を反映しているのでしょうか。最近では「いまだに黒電話を使い続けているサザエさん一家は、いつ地デジ対応テレビに買い替えるのか」といった話題も盛り上がっている『サザエさん』のカツオ、ドラえもんののび太といった昭和生まれの男の子は半ズボンですが、平成生まれの“こども店長”加藤清史郎くんのいでたちは、赤いブレザーに半ズボンよりもやや長めの丈のグレーのズボンと、アニメと違い、こちらは現代の流行をしっかり反映しているようです。

「半ズボンの方が子どもらしい」「肌が鍛えられ健康にもいいのでは?」「ハーフパンツは大人になってからもはける。子ども時代は子どもらしい服装を」といった主張で半ズボンの復活を支持する大人の声も聞こえますが、修学旅行の大浴場に水着をつけて入浴する子がいる時代、露出度の高い『半ズボン』の復活への道は容易ではないはずです。

                                   (アステラスネット参照)

確かに、最近半ズボンみかけなくなりましたよね。
私が幼稚園、小学校のときは、明らかにのび太君スタイルでした(笑)
冬でも短パンで、太ももが赤くヒリヒリしたのを覚えています。
どっちボールが当たって痛い~~~みたいな記憶です・・・。

時代の流れとして、子供たちのスタイルも変わっていくのですね。
ドラえもん、サザエさんは、よき昔の香りを感じるので今も人気があるのかもしれませんね(笑)